動きやすく快適なスクラブは、病院や介護施設など様々な施設で活用されています。優れた機能性を備えているだけでなく、プリントによってロゴや院名を入れることもできるため、医療用のユニフォームとしても最適です。
スクラブの通販サイトでは、様々なタイプの名入れサービスが提供されています。プリント方式の種類や特徴について、見ていきましょう。
スクラブ通販サイトの名入れサービスで取り扱っているプリント方式には、シルクスクリーンやインクジェット、そして転写プリントなどの種類があります。通販サイトによって対応可能なプリント方式は異なりますが、シルクスクリーンと転写プリントの二種類を取り扱っているのが一般的です。
インクジェット方式に対応しているところは、やや少なめとなっています。プリント方式によって使用できる色の数や費用に違いがありますので、よく比較をして選ぶことが大切です。
一色ごとに型を作成し、インクを刷り込んでプリントを行う方法をシルクスクリーンといいます。このプリント方式の特徴は、仕上がりが美しく耐久性が高いという点にあるでしょう。発色がよく、細かなロゴなども比較的くっきりと表現することができます。
洗濯に強く、色落ちしにくいのもシルクスクリーンプリントの魅力です。医療用のユニフォームは常に清潔に保つ必要があるため、洗濯の機会が多くなりがちです。耐久性の低いプリントを入れてしまうと、着用し続けるうちにロゴが薄れ、見辛くなってしまうかもしれません。
鮮やかな発色と優れた耐久性を持つシルクスクリーンは、スクラブにぴったりなプリント方式だといえるでしょう。様々なメリットを持つシルクスクリーンですが、発注内容によっては費用がかさみやすい、というデメリット面も持っています。
工程上、一色のプリントにつき一つの型を作成しなければならないため、多色刷りをする場合、色が増えるごとに製版料金がかかるのです。カラフルな色合いでロゴや院名を表現したい場合には、他の方法のほうが低コストかもしれません。
ただし一度作成した型は何度も使用できますので、大量発注を行う場合には、逆にコストを抑えることができます。単色で施設名や院名をプリントしたい、なるべくコストを抑えて大量に作成したい、といった場合にもっとも選ばれているプリント方式です。
一色刷りの場合、制作にかかる期間もそれほど長くありません。気軽にオリジナルスクラブを発注したいなら、シルクスクリーンプリントを検討してみましょう。
インクジェットプリントは、細かなディテールまでしっかりと表現できるプリント方式です。布地にインクを直接吹き付けてプリントを行うため、色の再現度が非常に高いという特徴を持っています。写真画像やグラデーションカラーなどもきれいに転写することが可能です。
精密な表現ができるというメリットを持っていますが、耐久性についてはシルクスクリーンほど優れていません。洗濯を繰り返すと徐々に色落ちしてしまうため、耐久性が求められる医療用のユニフォームには、あまり適していないかもしれません。
耐久性にはあまり優れていないインクジェット方式ですが、少数発注の場合、コストを抑えることができます。シルクスクリーンのように型を作る必要ないため、数枚などごく少数だけ発注したい、という場合に適しているのです。
またインクジェット方式は、単色でも多色刷りでもコストが変わりません。なるべく安い費用でカラフルなプリントを入れたい、という場合に適した方法だといえるでしょう。
転写プリントは、デザインをシートにプリントした後、スクラブに転写するというものです。色ごとに製版を行う必要がないため、多色刷りでも比較的安く発注することができます。プリントしたシートをカットして転写を行うため、細かなアウトラインを精密に表現することはできませんが、鮮やかでくっきりとした色合いに仕上げられるのが魅力です。
プリント面はやや固い仕上がりとなっており、使用するシートの種類によっては、光沢感のある見た目になります。少数発注ならシルクスクリーンよりも安くあげることができますが、大量発注の場合、一枚あたりの単価が高くなるプリント方式です。
耐久性はさほど高くなく、洗濯によってプリント部分が剥離する場合もあります。
プリント方式を選定する際には、発注する数やプリントしたいデザインの内容を決めた上で、比較するのが良いでしょう。大量発注の場合はシルクスクリーンが低コストになりますし、10枚以下など少数の場合は、インクジェットや転写プリントのほうが安く済みます。
2色以上のカラーを使用したい場合や、写真画像などを鮮やかに表現したい場合は、インクジェットや転写プリントが適しているでしょう。一枚あたりの単価や、耐久性の高さなどにも注目して、最適なプリント方式を選択しましょう。
刺繍や刺繍ワッペンによる名入れに対応している、スクラブ通販サイトもあります。刺繍のメリットは、高級感のある仕上がりと耐久性の高さにあるでしょう。転写プリントやシルクスクリーンとは違った風合いを表現できるため、オリジナルスクラブの作成に適した方法として人気を集めています。
見た目がよく耐久性も高い刺繍ですが、シルクスクリーンや転写プリントと比較すると、費用はやや高めとなる傾向です。刺繍ワッペンは、布地に直接刺繍を行うのではなく、ワッペンに刺繍した上で縫い付けをする、というものです。
面積が大きいデザインの場合、直接刺繍を行うよりも、下地のあるワッペンを利用したほうが、コストを下げることができます。また直接の刺繍とは異なり、布地の色の影響を受けにくいのが特徴です。異なる色のスクラブにロゴなどをあしらう場合、直接刺繍をするよりも、統一感のある仕上がりとなります。
プリントや刺繍によって名入れができるだけでなく、様々なポイントをカスタマイズできるスクラブも存在しています。胴体部分のカラーと異なる色を、襟や袖などに指定することができるのです。カスタマイズが可能なスクラブなら、施設のイメージカラーをそのままユニフォームに再現する、といったこともできるでしょう。
他とは違った完全なオリジナルスクラブを作りたい、そんな場合にぴったりな製品だといえます。